藤田孝典氏の『貧困世代』を読んで思ったこと。
確かに日々生きにくさというのを自分も感じている。
この「生きにくさ」というのは漠然としているので、それを少し言葉にしてみる。
たとえば、病気や事故、介護、子育て等によって一時的に自分が離職し、再度在職時と同じ条件で社会復帰できるのか?ということを考えてみる。
またたとえば、大学は中退したけど、仕事をしていく中であるテーマについてもっとアカデミックに研究してみたいと思ったら、それが容易にまたはそのチャンスがあるのか?ということを考えてみる。
いずれの問いについても、現在の日本社会では一般的でない、もしくはかなり努力が必要という現実があると思う。
しかも努力だけではなく、運も左右するのかもしれない。
どんな人にでもチャンスがあるという社会にしていかないと、一度キャリアから外れてしまった、こぼれ落ちてしまった人には絶望しか残らないだろう。
なぜ結局は仕事のことについて言及することになるかというと、言うまでもなく最後は経済力がものを言うからだろう。